Kindle2購入と日本語化
米国Amazonが販売している電子ブックリーダーKindleに、日本語フォントを入れる方法があるとの記事を見かけたので、Kindle2を購入。日本からだと送料が$20程度かかり、トータルで3万円弱(もちろんドル為替依存)。配送は通常3日程度とのこと。今回は何故かアラスカ周辺で一昼夜ウロウロしていて4日かかった。
いわゆる電子ペーパーなのでバックライトは無し。その代わり画面や画素が発光しておらず目への刺激が少ないため、長時間の読書でも眼精疲労を起こしにくい。これが最大の特徴。見た目は国産電子辞書のモノクロ(STN)液晶と似ているが、一般的にそれよりもコントラストが高く見易い。また、画面の書き換え以外では電気を食わないので、1回の充電で1週間程度の連続駆動が可能。よって充電を気にする必要もほとんどない。
日本語PDFは写真のような感じで、10MByteクラスのPDFでも、まあまあ実用的な速度で動作する。ページめくりや移動は、文字中心のページで1秒弱、網掛けや図版中心だと5〜6秒程かかる場合もあり、サクサクといった感じではない。
USBに繋げばドライブとして見え、PDFファイルを直接出し入れ可能。フリーエリアは1.5G程度。ただし、文字入力はメモ書き程度で日本語入力は不可能。よって、メモ取りには向かない。あくまで書籍の代替品。
簡易なWebブラウザを内蔵していて、これも日本語フォントを入れれば日本語が表示可能。無線WANとしてAT&Tの3Gを内蔵しており、日本国内ではFOMAとローミングされる。通信費は書籍代に上乗せで米国外では一律$2/冊。つまり、書籍を購入しなければ無料でDocomoの回線が使い放題。
- Webブラウジングのサンプル→ http://twitpic.com/121m6w
…と、ここまでは良さげな感じのレビューだが、一つ大きな問題点がある。それはPDFの拡大表示が出来ないこと。Kindle2の画面は6インチで、ほぼ文庫本の本文部分の面積に等しい。そこにA4のPDFを表示させても読めなくはないが、長時間の読書は無理がある。上位モデルのKindle DXの画面サイズは9.7インチなので、多少は可読性が向上するだろうが、そのために5万円弱かけるかは微妙なところ。
このPDFの拡大については、ネット上でも要望が度々上がっているようなので、将来のアップデートで機能追加される事を期待する。
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Kindleの日本語化については、次のページが参考になりました。
http://ascii.jp/elem/000/000/494/494847/index-2.html